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高森明勅
2015.3.31 08:13

戦後70年、陛下のパラオご訪問

4月8・9日、天皇・皇后両陛下がパラオ共和国をご訪問になる。

戦後70年に当たり、戦没者への慰霊のためだ。

陛下はこれまで、同じお気持ちから、
戦後50年には長崎(7月26日)・広島(
同27日)
・沖縄(8月2日)・東京(同3日)を巡られ、
同じく60年にはサイパン島にお出ましになっている
(6月27・
8日)。

平成6年にはご不便を押して、自衛隊機で硫黄島に赴かれた
(2月12日。この時、
皇后陛下は失声症が未だ快癒されていなかった)。

どれも、陛下ご自身の強いご念願による。

この度のパラオご訪問も、1度は計画が立ち消えになっていたのを、
陛下のたってのご希望により、実現に漕ぎ着けたという。

同国のペリリュー島では先の大戦時、
日本軍が壮烈な戦闘を展開した。

昭和19年9月12日、米海軍部隊が同島への砲撃を開始。

日本軍守備隊1万余に対し、米軍部隊は約4万5千名。

武器も小銃8倍、機銃6倍、火砲3倍、戦車10倍の
戦力差があったとされる。

アメリカは同島を2日か3日、
長くて4日で制圧出来ると見ていた。
米軍の上陸は9月15日から。

米艦隊が改めて1500トンの砲弾を打ち込み、
艦載機が約100トンの爆弾を投下するという、
島の形そのものを変えてしまうような徹底的な攻撃の後、上陸を開始。

だが、わが軍は40度の猛暑の中、艦砲射撃と爆撃に援護され、
圧倒的な戦力を誇る米軍を相手に、
島の地中に穴を縦横に掘り、
特異な陣地を造って、
果敢な抵抗を続けた。

それは、後の硫黄島での苛烈な戦いの先駆けと言える。

現地の善戦敢闘に対し、昭和天皇のご嘉賞のお言葉が、
幾度も無線で届けられた。

日本軍1万人以上が玉砕し、攻撃部隊の司令官ムラー少将が
ペリリュー島完全占領を宣言したの
は、実に2ヶ月以上も経った
11月27日。

その間、米軍の損害も極めて大きかった。

しかも、山口永少尉以下約30名の兵士がその後も抵抗を続け、
彼らが米軍に収容されたのは昭和22年4月だった。

その島に、天皇陛下が直々にお出ましになるのだ。

この地に斃れた英霊たちの喜びはいかばかりか。

私どもも、同島はじめ先の大戦で勇敢に戦われた戦没者の御霊に、
改めて想いを致したい。

―それにしても、いくらご移動の都合とはいえ、
海上保安庁の巡視船の船内で一泊なさるというのは、
余りにも畏れ多いのではあるまいか。

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第二弾!
「『新戦争論1』と戦後70年」

平成27年4月12日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。


『新戦争論1』は右派にとっても、左派にとっても、
都合が悪いことが描いてある。

右派はイラク戦争を支持して
わしをバッシングしたのだから、
その検証など直視できないのかもしれない。

だが失敗は失敗なのだし、
アメリカもイギリスも間違いを認めている。
なぜ日本人の右派だけが真実から
目を背けるのか?

イスラム国への対処の仕方も、
イラク戦争と全く同じ愚を繰り返して
いいのだろうか?

「対テロ戦争」であり、「ならず者国家との対決」であり、
「壊滅させればそれでよし」と言うが、
Scrap&Buildのうち、Scrap(破壊)は簡単だが、
Build(建設)は難しい。

結果として「無秩序」しか残らないなら、
テロはなくならない。

そもそも国民国家の概念で、
中東をBuildingすること自体が
間違っているのではという疑念まで
思想的に考えたのが『新戦争論1』である。

その他にも、慰安婦問題は右派にも左派にも
都合の悪い真実が描いてある。
両陣営はなぜ真実から目を背けるのか?

靖国神社に対する考察も、
おそらく右派にも左派にも都合が悪いのだろう。

だが申し訳ないが、これが正しい
靖国神社の捉え方である。


次回4月12日の「ゴー宣道場」は、
現代の武士・堀辺正史氏を迎えて、
『新戦争論1』をさらに掘り下げて議論する。


 
『新戦争論1』


当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年4/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ



高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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